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2010年01月29日

リトルウィッチ『シュガーコートフリークス』発売記念! 大槍葦人先生にインタビュー

1月29日(金)、PCソフトブランド・リトルウィッチのAVG
『シュガーコートフリークス』が発売されます。

今回は、新作ゲーム発売に先駆けて、
リトルウィッチ代表にして原画家の大槍葦人先生に
インタビューをさせていただきました!

『シュガーコートフリークス』は、
「4人の姫が入り乱れるファンタジー学園ラブコメ」AVG。
ルリタニア王立学院に留学生として在籍する主人公・ハルが、
祖国のお姫様や同級生のお嬢様たちと過ごしながら
ドタバタな日常、そして恋を体験するお話です。

ちなみに!!

リトルウィッチは『シュガーコートフリークス』発売後、
ブランドの無期限休止を宣言。サポート業務などの一部を除き、
業務を休止状態へと移行するとのことです。
それを踏まえ、今回は気になる新作の話以外にも、

・プライベートなこと
・休止に関すること
・ゲーム制作を始めたきっかけ
・社長のお仕事
・今後の展望
・絵を描くときのコツ
・描き手を目指す人たちへのアドバイス

などなど、
幅広い話題に答えていただきました。


■好きな異性のタイプ、休日の過ごし方
――まずは自己紹介からお願いします。

大槍先生「リトルウィッチの大槍と申します。よろしくお願いします」

――いきなり個人的な質問ですが、好きな女性のタイプは?

大槍先生「髪が長くて、かわいい子ですね!」

――ほう! 髪は長い方がお好きですか。

大槍先生「好みは結構ベタですよ。で、胸が小さくて頭のいい人がいいですね。でも、描くときに好きなタイプと、三次元で好きなタイプって違いますからね」

――そうしますと、先ほどの“髪が長くて、かわいい子”は二次元と三次元どちらのお話でしょう。

大槍先生「三次元です。二次元なら、金髪で背の小さい子がかわいい。……いや、待て、自分の理想がそのままロボットになるなら、また違う方向にいっちゃうかも」

――ロボットはまた別ですね(笑)。休日はどのように過ごしていますか?

大槍先生「最近は家族とほのぼのゲームをしたり、出かけたり、ですね。昨日までWiiで『ドラゴンクエストソード』をやってましたよ」

――家の中で剣を振るう日々だったわけですね。

大槍先生「でも、メタルキングが倒せないからやることがなくなっちゃって(笑)」

(一同笑)


■ブランド休止に際して
――今回、ブランドを休止すると発表されましたが、発表前と後とで変わったことはありますか?

大槍先生「気は楽になりましたね……。あと、外からお仕事の依頼をいただくことが多くなりました」

――外からというと、イラスト関係ですか?

大槍先生「イラストとか、漫画とか」

――ブランドとして仕事をしているときは、それほど多くなかったわけですか?

大槍先生「そうですね。ご依頼があっても時間がなくてお断りしてましたし」

――そんな中、萌王で表紙を描いていただいたこともありまして!

大槍先生「でしたね。記念にうちにも何冊か保管してますよ」

――ちなみに絵柄はこちらでございます。


電撃萌王2009年2月号の表紙。
『聖剣のフェアリース』のヒロイン、
イングリットが描かれました。

大槍先生「あー、懐かしいですね。これはけっこうキツいスケジュールで描いた覚えがあります……休止するまでは締め切りに追われて生活していましたね。週の半分が締め切り日だったりしましたから。今は逆にスケジュールが空いているから“今日は何をすればいいんだろう?”とか思ってしまうことも(笑)」

――まさに気が楽になった感じですね。羨ましい!

大槍先生「とりあえずDS買って『ドラクエ』の「天空三部作」でもやってみるかな、と(笑)」

――現在ハマっていることは?

大槍先生「昨日まで『ドラゴンクエストソード』をプレイしたり、地味に落書きをしたりしていました。けど、むしろハマれるものを探している感じですね。『シヴィライゼーション』をやりたいんですけど、今プレイし始めたら一週間はぶっ続けでやりそうな気がする。Xboxに電源を入れたが最後ですね(笑)」

――熱中しやすい方でしょうか。

大槍先生「はい。ゲームを始めると、集中しすぎて家の中から会話が無くなるんですよね。話しかけられても気づかないし、ご飯を食べる時間も惜しくなりますね。食べてても、うわの空で作戦とか考えてる(笑)」


■ゲーム制作を始めたきっかけ
――ゲーム制作を仕事にしたのも、ゲーム好きが高じて?

大槍先生「中学生のときに『イース』というゲームをプレイしたのが始まりですね」

一同「イーーーーーーーーッス!!」

※イース……
古参ゲームメーカー・日本ファルコムを代表する、
ARPGのシリーズ。2009年9月に発売されたPSP版の
『イースVII』で、シリーズ7作目を数える。
PC-8801時代に発売された『YsII』では、
当時はまだまだ珍しかった動画シーンをOPに導入。
リリアが振り向くシーンで「ガツン」と
やられた方も多いことでしょう。


大槍先生「『イース』に衝撃を受けて、ゲーム業界に入るにはどうしたらいいのか、コースをいくつか考えたんです。そうして考えた末に「じゃあプログラマーになろう」と思い立って、学校に入ったんですよ。で、気がついたら絵描きになってた(笑)」

――プログラマーの学校に行っていたのに、絵描きとして才能が開花した!?

大槍先生「漫研に悪影響を受けて、コミケに行ったせいですね(笑)。それがなければ今ごろ、まっとうなプログラマーとしてがんばっていたと思います」

――イラストの仕事を始めて実績を積み、社長にまで……ですか。

大槍先生「最終的にゲーム会社を作るっていうのは決めていましたからね。お金を出してくれる人を探すか、お金を貯めるかしないといけない。同人業界でこつこつ技術を磨いてお金を貯めて、ゲーム会社に入って勉強させてもらって、いろんなタイミングがそろったところで独立したんです」


■デビュー作の苦労、社長のお仕事
――デビュー作の『白詰草話』では、OPにアニメーションを使っていましたよね。当時はアニメのOPが珍しかったので驚きました。

大槍先生「あのOPは苦労しました……。生々しい話なのであまり詳しくは言えないんですけど、知り合いのツテを頼って、いろいろとアレをソレしてどうにかこうにか、なんとか実現できたんです」

 
▲リトルウィッチのデビュー作『白詰草話』。
セリフを漫画のフキダシのように見せたり、
キャラクターの動きや立ち位置の微妙な変化などを
文章以外で表現できるようにしたシステム――
FFDシステム(FLOATING FRAME DIRECTOR SYSTEM)を導入。


――アニメ制作依頼の話も出ましたが、大槍先生の原画家としての仕事以外の部分、社長としてのお仕事について、詳しく教えていただけませんか?

大槍先生「社長の仕事って、漠然としたことを言えば、「どうすればもっと良くなれるか」って話になるんですよね。そのために、がんばってゲームを作るっていうのは当たり前のこととして、会社の運営に関して『今はまだ見えていない、洗い出されていない選択肢を探し出す』というのが社長の仕事ではないかと思います。だから仕事の90%くらいは考え事ですね」

――まだ輪郭の見えていない選択肢を見つけて、絞り込んでいくということですか。

大槍先生「そうですね。だから、たとえば今回のブランド休止というのも選択肢の1つで、いきなりやめることになったわけではないんです。選択肢を洗い出した中で、考えた末にこれが一番いいだろう、と」


■絵を描くときの心がけ・コツ
――では続きまして、原画家としての大槍先生にお聞きします。絵を描く際に何か気をつけていることはありますか?

大槍先生「最近は、構図とかテクニックとかでごまかさないように、って考えてます。絵が上手くなってくると、変わった構図で描いてみたり、ポーズに凝ったりしたくなるんですけど、もっと大事なことがあるんですよね」

――もっと大事なこと。何でしょう。

大槍先生「キャラクターはアイドルとしての側面もありますから、顔がかわいくないと話になりません。アイドルの写真集を買うときの、最大の決め手というか動機になるのは「とにかく顔がかわいい」って点ではないでしょうか」

一同(ほぉお〜〜〜)

――えー、キャラをかわいく描くときのコツなどはありますか?

大槍先生「僕の場合は時間が大事ですね。ラフで上手くいった絵の感じを殺さないように仕上げていく。上手くいったラフを活かすのが一番クオリティが上がるのではないかと」

――ラフの勢いを殺さずに仕上げるために、時間が必要ということでしょうか。

大槍先生「うん、それに、「今日中に仕上げてください」と言われると、「この時間までにやらないといけない」って具合でスケジュールが頭の中で回ってしまい、追われる心境でやることになる。そうすると、思い入れられないんですよね。まあ、これは人によると思いますが」

――急かされると手が進むという方もいらっしゃいますしね。

大槍先生「スケジュール管理が大事、という話でした(笑)」

(一同笑)


■印象に残るキャラ・ゲームのベスト3
――これまでに描いたキャラの中で、印象に残っている女の子は?

大槍先生「そうですね、『白詰』(『白詰草話』)の透花と、『シュガーコート』(『シュガーコートフリークス』)の珠姫、『フェアリース』(『聖剣のフェアリース』)のイングリット、このへんがパッと浮かびますね。3人ともタイプが違うけど、キャラクターデザインが特に上手くいったな、と思えるキャラたちです」

――では、ゲームとして印象に残っているものは?

大槍先生「制作したものは全て思い出深いですけど、『白詰』が一番、それから、『ロマネスク』(『少女魔法学―リトルウィッチロマネスク―』)、『シュガーコート』といったところですね」

――どのようなところが印象的ですか?

大槍先生「どれも制作が大変だったので(笑)。やっぱり、苦労したものは印象に残りますね。あと、『シュガーコート』については、いろいろなことが上手く回ってくれた面も大きいです。アニメも予想以上に出来が良かったりと、追い風が吹いているのを実感しました」


■新作での実験
――新作の『シュガーコートフリークス』では、塗りがこれまでよりくっきりとしたものになっているようですが、どのような狙いがあるのでしょうか?

大槍先生「今回に限らず、毎回塗りは変えているんですよ。今回は試行錯誤の結果、実験的に、なんというかアニメっぽく“背景からキャラクターが浮く”ような塗りを試してみました」


▲『シュガーコートフリークス』より。
鮮やかな赤色の制服が目を引きます。
「制服が」目を引きますよね!


――制服も赤で、鮮やかですしね。

大槍先生「僕は白い制服が良かったんですけどね(笑)。社内での話し合いの結果、赤になりました。ライトな雰囲気を出してみよう、と」

――キャラクターの中では誰が印象に残っていますか?

大槍先生「やっぱり珠姫ですね。さっきも言いましたけども(笑)」

――リトルウィッチ公式サイトでも、「たまひめを探せ」という企画をやっていますね。サイト内に隠れた珠姫を見つけて壁紙をもらうという。

大槍先生「あれはスタッフがやってくれているんですけど、なかなか好評らしくて嬉しいですね」

――空白をクリックすると珠姫がいるっていうのが面白いですね。あと、ハズレだと男の壁紙が出るのも。

大槍先生「ありがとうございます(笑)」


■ゲーム作りがやっぱり楽しい。
――今後、取り組んでみたいことは?

大槍先生「基本的には、ゲーム作り以外にやりたいことがそんなあるわけじゃないんですよ。同人誌はまた作ろうとは思いますけど。もう一回、ゲームを作るために体制を整えようかな、と」

――格闘技をやってみようとか、そういうことはないですか?

(一同笑)

大槍先生「格闘技はないかなぁ〜(笑)。時間ができて、今までできなかったことをやるという意味では、役者の道を目指してみたいですね(笑)! それに楽器とか」

――じゃあ、ゲームメーカーの社長さんたちでバンドを組むとか。

大槍先生「たぶん、もうありますよね? そういうバンドって(笑)」

――「ライブの費用のためにゲームを売る!」とおっしゃりつつ、いいゲームを作っていらっしゃるバンドマンもいますしね!

大槍先生「それも正しいと思いますよ。結局、何が楽しいのかはその人によって全然違うわけですし」

――大槍先生にとっての楽しいことは、ゲーム制作だったと?

大槍先生「そうですね。こう、なにか作っていたいんですよね。あと、すごく上手くできたときに、自分自身に満足したい(笑)。他にあんまりできることもないので」

――では、今後もゲームを作るとしたら、どんなゲームになりますか?

大槍先生「もう一回やるなら凝ったものを作りたい。RPGとか、ダンジョンものとか、シミュレーションとか。あと、『フェアリース』みたいなエロ主体のものもまたやりたいですね」


■描き手たちへのメッセージ
――では最後に、この業界を目指す描き手たちにアドバイス、またはメッセージをお願いします。

大槍先生「好きならなんとかなる業界だと思います。とりあえず、入るのはそんなに難しくないと思うんですよね」

――本当ですか!?

大槍先生「たぶん(笑)。でも、続けられるかどうかどうかは本人の素養だし、業界で仕事していくと辛いこともある。一緒に仕事をしていく人を見極める目も、ある程度は必要になってくると思います。僕みたいな人につかまらないように気をつけてください(笑)」


というわけで、大槍先生へのインタビューでした。
新作発売と共にブランドを休止するということでしたが、
今後もゲーム制作を行う可能性はゼロではないようです。

そして何よりも、今回のインタビューでは、
大槍先生のゲームに対する熱意をムンムン感じさせていただきました。

また、公式HPでは、かくれんぼ企画「たまひめを探せ」をはじめとして、
発売カウントダウン絵の表示や四コマ漫画劇場など、
様々な企画を実施中。ムービー・体験版のダウンロード、
店舗ごとのゲーム予約特典の確認なども行えます。

インタビューを読んで『シュガーコートフリークス』に興味を持った方、
買おうどうか迷っているけど、あと一歩を踏み出せない方は!
リトルウィッチの公式HPを見て、ゲームに対する
大槍先生の情熱を感じましょう。


■待ってー「けもがんR」もー
最後に滑り込み情報!
電撃萌王誌上では、いくたたかのん先生による
メーカーさん訪問レポート漫画「けもがんR」を
好評連載中ですが……
20100129oyari09.jpg
2月26日(金)発売の萌王4月号では、
リトルウィッチへの訪問取材の様子が描かれます!
今回の記事と合わせて、萌王4月号の「けもがんR」も
お楽しみください。大槍先生ファンの方は必見です!


『シュガーコートフリークス』
■ブランド:リトルウィッチ
■発売日:2010年1月29日(金)
■価格:10,290円(税込) ※18歳未満は購入できません
■対応OS:Windows/2000/XP/VISTA
■原画:大槍葦人
■シナリオ:飯田和彦


■関連サイト
リトルウィッチ(18歳未満は閲覧できません)


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投稿者 電撃萌王 : 2010年01月29日 16:45

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